残りわずかとなりました！
似顔絵ソフト開発物語
絵を通したコミュニケーション
いつも似顔絵制作ソフト「キャラピール」をご利用いただきまして、誠にありがとうございます。
「キャラピール」を開発したのは2007年9月。
イラストレーターの私は似顔絵やキャラクターを描くことを通して老若男女がコミュニケーションができれば楽しいだろうなと考えていました。でも、絵を描くのが苦手な人はどうしても描くことは嫌だと思います。それもそうです、私も苦手な事は進んでやりませんし。
一般的にお店や宣伝、商業目的の制作になるとキャラクターはグラフィックデザイン・広告の分野でアイ・キャッチャー（Eye-catcher)と呼ばれ、人目を引きつける効果をもっています。見る者に親近感を与え、認知度を高め、ブランドイメージをつくります。
絵が苦手な人でも自由に作る事が出来ないか
キャラクターは一般的にはプロのイラストレーターやデザイナーが作るものですが、絵を描くのが苦手な人でも自由に作ることが出来たらどんなに楽しいでしょう。きっかけがあれば描かないかなと思い、考えたのがシステムでした。
手描きで絵を描く前に、パソコンで簡単にできないかなと……、それがきっかけになれば元々人は皆、絵を描くことが好きな筈です。絵を描くのが苦手な人でも自由に作ることが出来たら……、キャラピールはそんな発想から生まれました。
キャラピールはCharacterとAppealを合わせたもので、つまり「キャラクターでアピールしよう！」という意味の名称です。
写真を見ながら顔の特長を掴み、似ているパーツを選んで組み合わせれば、誰でも簡単に似顔絵が作れます。また、似顔絵に限らず、パーツを自由に選んで組み合わせれば個性的なキャラクターを作ることも出来ます。
キャラピールはただ単にパーツを組み合わせるだけの単純なソフトではありません。作る人のセンスを生かしてパーツの大きさ・形・位置・向きなどを変え、さまざまな表情やイメージを作ることが出来ます。
パーツはあくまでも作る人に1つの形を提供するもので、それをどのように使うかは作る人の自由です。従って作品は全て作る人によって形やイメージが違ってきます。
これがキャラピールの面白さであり、最大の特長です。
パーツ作画に約2年
ソフト開発にあたって、まず顔のパーツをイラストレーターが紙に描きました。いろいろ描き過ぎて収拾がつかなくなってしまい、使いやすさ・選びやすさを考え、整理して計1,571点にまとめました。
また、顔と組合わせるポーズ(服装)もいろいろな使いみちを考えてバラエティー豊かな内容にし、計279点にまとめました。
こんな訳でパーツ作画に約2年を費やしました。
パーツの元絵が出来上がり、次はソフト作成ですが、元絵を800%に拡大してトレースし、高品質な線画データにしました。
そしてパーツ選択機能・表示機能、編集機能彩色機能など、便利さと創造性を備えたソフトにするため、何度も変更や追加を行ってこんな訳でソフト作成に3年もの月日でようやく完成しました。
Windows、Macintosh、どちらでも使えるハイブリッド版もキャラピールの特長の1つです。
様々な用途・楽しみ方を
企業・商店・組合・団体・学校・その他、人が多くいる所で似顔絵が効果的に使われれば幸いです。
キャラピールは赤ちゃんからお年寄りの方まで、年令・国籍を問わず、いろいろなタイプの似顔絵を作ることが出来るソフトです。
名刺・葉書・パンフレット・ポスターなど各種印刷物に、あるいはディスプレー・看板などプリンター出力に、さらにはWEB・ホームページなど、使いみちによってデータ形式を選ぶことが出来ます。
プロの方はもちろんお仕事でいろいろ役に立つことがありますが、絵が苦手という方には絵心を育み、絵が好きという方には才能を開花させる効果があるかもしれません。
キャラピールはどなたでも大いに楽しめるソフトです。